Orange Piから新しいシングルボードコンピュータ「Orange Pi 5 Plus」が発売されました。
Orange Pi 5 Plus (Orange Pi 公式サイト)
Orange Pi 5と比較、簡単な動作確認としてAndroidをインストールして動かしてみます。
外観
前回レビューしたOrange Pi 5は到着時の段階でパッケージがかなり負傷していたので(中身には別状なし)、今回も同じだろうと思っていましたが想定外に丁寧な梱包で、パッケージ自体もプラスチックケースに変更され、箱潰れもありませんでした。
(前回レビューしたOrange Pi 5の到着時↓)
(Orange Pi 5 Plus到着時、梱包材でしっかり守られている↓)
(かわいいパッケージ。
箱からプラスチックケースになりしっかりガードしてくれている↓)
内容物
今回は電源なしで、本体のみ購入しました。電源は5V4AのType-Cが必要です。
本体
(上から見た図↓)
(下側から見た図↓)
(裏から見た図↓)
(前から見た図↓)
コネクタやボタン配置が良い
サイドにコネクタやボタンがなく、頻繁に使われそうな電源ボタン、USBなどがフロントに、一度挿せばあまり抜き差しないHDMIやLAN、電源ケーブルがバックにあり、利用シーンがよく考えられた配置になっています。
USBにもあまり頻繁に抜き差ししないものもあることが想定されているのか、バックにもUSBコネクタがあるのも良いです。
弊社で使うシングルボードコンピュータはサーバーとして動かすことが多く、基本はSSHでリモートログインさえできればよいので、電源、LANあたりは一度挿したら基本的に抜かないものです。(サーバーなので安定稼働を重視し無線搭載ボードでも無線を使うことはありません。)
恒久的にサーバーとして置く時に、ケーブルが多方面からでていると無駄に場所をとって地味に不便なのですが、Raspberry PiもRock Piもこの前レビューしたOrange Pi 5もこの2つ(電源、LANコネクタ)は別の面についています。
(Orange Pi 5 ↓)
実験にとどまらず、普段使いするということを考えるとこういった配慮(たまたまかもしれませんが)は嬉しいですね。
入手しやすい2280のSSDが使える
Orange Pi 5で使用できるのは2242サイズのSSDです。2242のSSDは購入できないわけではないですが、入手のしやすさや選択肢は2280のSSDの方が良いです。Orange Pi 5 Plusは2280のSSDが使えるようになっています。
(Orange Pi 5 2242 SSDを取り付けた状態↓)
(Orange Pi 5 Plus SSD 2280を取り付けた状態↓)
サイズ感(Orange Pi 5と比較)
Orange Pi 5は現在稼働中のサーバーなので、できる限りでサイズ感の比較をしました。
Orange Pi 5 Plusの方が少し幅広ですね。
Orange Pi 5 Plusのヒートシンクが傾いているのは、仮で固定せずにつけているためです。
利用可能なOSイメージ
Orange Pi 公式サイトのOrange Pi 5 Plusで配布されているイメージには
- OpenWRT
- Orange Pi OS(Arch)
- Orange Pi OS(Droid)
- Ubuntu Image
- Debian Image
- Android Image
があります。使えるOSはほとんどOrange Pi 5と同じですね。OrangePi 5にはこれに加えてArmbian Imageも使えるようです。
Orange Pi 5 Plus (Orange Pi 公式サイト)
(Orange Pi 5 Plus で使えるイメージ↓)
動作確認
簡単にmicroSDにAndroid入れて動かしてみました。
Android
前回からアップデートがあったのか、Google Playストアが普通に(開発者登録のような手間もなし)使えるようになっていました。
キーボードの日本語対応はまだされていないようでした。(ちょっと残念。表示や視聴にはあまり差し支えありません。ログイン操作などで日本語キーボードではないのでちょっと悩むかもしれません)
重そうなアプリを同時にいくつかインストールすると、動作が急に重くなり、CPUも触って熱いなと感じるくらいになりました。故障させないためにも手元で使えそうなヒートシンクをとりあえず装着させました。
前回のOrange Pi 5でレビューで動かした「Real Racing 3」を今回も動かそうとしましたが、アプリの利用には年齢の提示が必要になったらしく、そのための制限月日の入力がができなくて断念しました。iPhoneでインストールして確認してみるとドラムロールで入力するようになっていました。
代わりにインストールしたゲーム
遅くなりそうな雰囲気の代わりのゲームを入れてみました。どちらのゲームもデータが大きくそれだけで結構時間がかかりました。
ハリー・ポッター 魔法の覚醒
ダウンロードだけで1GB以上あったような気がしますが、調べると3.2GBもあったようです。アプリの動作がもたついたりといったストレスはなかったのですが、Android上のキャプチャ機能を使いながらのプレイだと若干固まるシーンもありました。下記はキャプチャをした状態の動画です。スマートフォン前提のアプリで本来は両手で操作するゲームのようですが、マウスだと片手になってしまうので操作しずらかったです。
MARVEL フューチャーレボリューション
こちらのアプリも結構大きなサイズでした。
iPhone上で一時期プレイしていたゲームだったので操作がわからないことはないのですが、こちらもスマートフォンを前提に作られており、両手の操作が前提なのでマウスを使ってプレイするのは難しいです。
たまたま近くにあった汎用ゲームコントローラもつないでみましたが、識別はするもののほとんど操作できませんでした。有料アプリを入れると使えるとか使えないとか、ゲームそのものがゲームコントローラに対応していないとダメだとか、いろんな前提条件があるらしく使用は断念しました。
ちなみに、マウスを2つつなぐとどちらかのマウスの操作で動きます。両手使いにはなりません。
アプリそのものの動作にストレスはありません。下記動画ではAndroidのキャプチャ機能を使ってのプレイなので、若干固まることはありましたが、キャプチャしなければ何の問題もなく動きます。
Orange Pi 5 Plus
Orage PiはAmazon、Aliexpressから購入可能です。
Aliexpress
Orange Pi 公式サイトにあるAliexpressの購入リンク↓
Orange Pi 公式ではないですが、Orange Pi 5のときに紹介したヒートシンクケースと、電源(画像はプラグがEUですが、USプラグに差し替えられるようです)対応等がついたセット
Orange Pi 5 Plus 16G (Aliexpress購入サイトへ)
Amazon
2023/7時点の調べでは、Aliexpressで注文すると届くまでおよそ2週間かかります。
お急ぎの場合や国内から購入したい場合は、今回のレビューと一緒に1台多めに購入した分を弊社ショップから購入可能です。
Amazon上では他の業者も販売中ですが、お届け日をみるとAliexpressと変わらないかそれより遅い日付だったりすので、ご注意ください。
本体価格に加え、販売手数料などいろいろ入るので、Orange Pi公式が紹介するAliexpressの販売価格より高値にはなってしまいますが、それでも問題ない方はこちらからご購入も可能です。