Orange Pi 5 シリーズ

Orange Pi 5の種類
「Orange Pi 5」には現在3種類あります。
いずれのモデルもメモリは4, 8, 16GBのバージョンが存在します。
画像では大きさがいろいろに見えますが、横幅は全て100mmで同じです。
仕様の比較
それぞれの解説を見ても違いがわかりにくいので、それぞれについて有無や仕様の一覧を作ってみました。
Orange Pi5 | Orange Pi5B | Orange Pi5 plus | 備考 | |
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SoC | RK3588S | RK3588S | RK3588 | plusはRK3588です |
RAM | 4GB/8GB/16GB/32GB | 4GB/8GB/16GB/32GB | 4GB/8GB/16GB |
32GBあることになっているモデルも現実には発売されていません いずれもLPDDR4/4xです |
ストレージ |
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USB |
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plusは3.0が1つ多いです |
ビデオ出力 |
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plusにはHDMI入力があります |
カメラ |
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plusだけ少ない |
オーディオ |
コーデック:ES8388
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plusにはスピーカコネクタがあります |
Ethernet | 10/100/1000Mbps | 10/100/1000Mbps | 10/100/1000/2500Mbps × 2 | plusは2.5GbEが2あります |
拡張ポート | 26 pin | 26 pin | 40 pin | plusはピン数が多いです |
M.2 M-KEYソケット拡張スロット |
PCIe(2.0 × 1) NVMe 2242 SSD カスタムPCIe Wi-Fi6+BT5.0モジュールをサポート |
なし | PCIe(3.0 x 4) NVMe 2280 SSD | 無印とplusでは、対応モジュールの長さが異なります |
M.2 E-KEYソケット拡張スロット | なし | なし | 2230 PCIe(2.0 x 1)/PCM/UART/USB2.0, Wi-Fi6+BT | モジュールの長さとキー以外は、無印のM.2 Mと同じです |
Wi-Fi/BT | なし | オンボード | なし |
B固有のデバイスです 技適未対応なので国内では使えません |
ボタン |
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違いはありません |
電源 | Type-C電源、5V 4A | Type-C電源、5V 4A | Type-C電源、5V 4A | 違いはありません |
LED |
電源: 赤 ステータス: 緑 |
電源: 赤 ステータス: 緑 |
RGB | plusは横向きに光が出ます |
デバッグポート | UART 3pin | UART 3pin | UART 3pin | 違いはありません |
対応OS | Orangepi OS(Droid), Orangepi OS(Arch), Ubuntu, Debian, Android12 | Orangepi OS(Droid), Orangepi OS(Arch), Debian11, Ubuntu22.04, Ubuntu20.04, Android12 | Orangepi OS(Droid), Orangepi OS(Arch), Ubuntu22.04, Debian11, Android12 | 表記は異なりますが、事実上同じです |
サイズ | 100mm * 62mm | 100mm * 62mm< | 100mm * 75mm |
どれが一番良い?
3種類ありますが、Raspberry Pi(4)の延長で使うのなら無印で、パソコンやサーバとして使うのなら Plus を選択するのが間違いない選択だと思います。
Bは技適がないこともあって、あまりお勧めはできません。Wi-FiやBTを使わないでBを選択する積極的理由もありません。強いて言うならeMMCをオンボードにできるという点に特徴がありますが、普通はeMMCよりはSSDの方が高速ですから、より廉価な無印にSSDをつけるという選択で十分だと思います。
無印でもSSDをつけることは可能ですが、大きさが特殊(2242)なせいもあって選択肢が少ないですし、NVMeでもない(PCIe 2.0 × 1)ので近頃のパソコンほどは高速ではありません。とは言えRaspberry Pi(4)をSDで使ったりUSB外付けディスク(SSD)を使うよりは高速なので、普通に使う分には十分かも知れません。ちなみにこのサイトのサーバは無印で動いています。
Plusが登場する前であれば無印で十分だったのですが、Plusが出てしまった今となっては、無理に無印を選択する理由はないとも言えます。
PlusはSBCと言うよりはパソコンやサーバの延長だと思って良いでしょう。SSDも普通に売られているMVMeの普通のサイズ(2280)が使えます。インターフェイスもミニPCに負けないくらいついています。その代わりボードの幅が13mm大きくなっています。ちなみに、この寸法は TAKACHIのPR-140 というケースにすっぽり納まります。
Plusは他の2機種と異なり、ピンヘッダのピン数が40ピンになっています。仕様を見る限りでは、配置はほぼRaspberryPiと同じのようなので、もしかしたらRaspberryPiの拡張ボードが使えるかも知れません。あくまでも可能性に過ぎませんが、他の2機種は26ピンなのでこのようなことを考えること自体ができません。

各種OS
Orange Pi 5には以下のOSイメージが公式サイトからダウンロード可能です。
この他にも非公式のイメージや他の同じSoCを使ったボードのイメージを使ったりすることも可能なこともあります。後述するようにWindows11 on ARMやArmbianも動きます。
インストール解説
インストールのうち、インストールイメージをどこかから持って来てSDを作るものに関しては、特に解説ページを読むまでもなく公式サイトに書かれている手順を踏襲するだけで出来ますので、特に解説らしいものは不要だと思います。ただし、Android系のOSの場合、SDを作る時に使うソフトウェアの操作にクセがあるので、これに関してはRaspberryPi等の経験が豊富な人でもつまづくことがあるかも知れません。とは言え、勝手な手順でやらないで公式サイトの解説の通りにやれば、特に問題らしい問題は発生しないでしょう。
- Orange Pi 5 レビュー(Android編)
- Orange Pi 5 レビュー(Droid OS編)
- Orange Pi 5をSSDから起動する
- OrangePi5を試してみた
- Orange Pi 5をNVMe SSDから起動してみました
- Windows 11 on ARMをRK3588SのOrange Pi 5で動かす
- Orange pi 5 で Armbian を試してみた。
- OrangePi5 で Proxmox
購入サイト
現在のところ、国内での扱いはありませんが、弊社で扱えるよう鋭意準備中です。
現在一番確実なのはAliExpress経由の公式販売ページからの入手となりますが、品切れになっていることや再販業者のトラップが多いので注意が必要です。
もっとも、現在確認できている範囲では、再販業者だからと言って極端に高額になっているということはありません。公式ではしばしば品切れを起こすので、「時間を金で買う」つもりで再販業者を使うのは、それほどダメな選択ではありません。その程度の違いです。
- Orange Pi 5
- Orange Pi 5 plus
- Orange Pi 5B